紅茶のティスティング
今日は夏休みを挟んでの久しぶりのテーブルコーディネートのレッスンに行ってきました。
今日のテーマは『ティーテーブルコーディネート』。 コーディネートの話だけではなく、紅茶の講義もあり、何年か前に勉強したことを必死に引き出しから引っ張り出しながら話を伺いました。
歴史、3大銘茶、等級と話が続きます。 一般的な製茶法(オーソドックス製法)に対して、<CTC製法>というのがあり、このCTCは何の略でしょう・・・って昔に勉強したけど、覚えているのは茶葉の形だけで、全然言葉が浮かばず・・・。
形を見れば・・「丸める」くらいは浮かんでくるけど。 正解はCRUSH(押しつぶす)、TEAR(引きちぎる)、CURL(丸める)。 1930年代に考案された方法で、とにかく茶葉を原型を留めないくらいにちぎってかき混ぜて、目一杯発酵させてから、ころころに丸めて乾燥させる、というもの。 紅茶の粒そのものっていう感じでしょうか。 お湯を注いでも丸いまま・・。 とっても違和感があります。 でも、CTC製法は水色が良くて、早く成分が抽出されるので人気が有り、世界の紅茶の半分以上が既にこの製法になっているとか・・・(ティーバックとか、チャイに使う茶葉とか)。 安価であるのも広がっている理由のひとつですが・・・ゆったりと時間を過ごす余裕のない<現代>を象徴しているお茶のような気がしてなりません。
紅茶のティスティングもありました。 ダージリン(左)、ウバ(左から2番目)、キームン(右)の世界3大銘茶+アッサム(右から2番目)です。 抽出したものを飲むよりも、茶葉を食べる方がより特徴がわかります。 これは、ブドウを食べるとワインの特徴がつかめるのと似ていますね。 美味しい紅茶を造るには<良い茶葉を育てる事>・・・基本は農業って事でしょうか。 久しぶりのティスティング、楽しい時間が過ごせました。
<ダージリン>:水色(ワインでいう概観に当たります)はすんだ薄いオレンジ色。 茶葉を噛むと強いマスカットの香りがしますが、抽出すると香りはほのかになりフルーツに若干青み(草の香り)を足したものに変化しました。 口に含むと若干渋みがあり、喉を通った後に口の中にタンニンが程よく残る感じがしました。 フルーツの軽い甘い香りと渋みのバランスがとれたお茶。
<ウバ>:水色はややオレンジの掛かった赤色。 茶葉を噛むと強い渋みがあります。 メンソール系の香りとフルーティーな甘さを持つ、と言われていますがメンソールというよりもセルフィーユのようなちょっと草の香りのある西洋ハーブの香りがしました。 強く主張はしてきませんが、しっかりとした個性のある香り。 爽やかな香りと対比して、しっかりと渋みが口に残る製かもしれません。 <ダージリン>のタンニンは舌の上に乗っかる感じですが、<ウバ>のタンニンは舌の間に入り込んでくるような感じがします。 和菓子と相性のよさそうなお茶。
<アッサム>:水色はやや黒味を帯びた深い赤色。 茶葉を噛むとなつかし味が・・。 子供の頃にティーバックで一番最初に飲んだ紅茶の懐かしい味がします。 舌に強く残る渋み&香りの甘さでストレートティーよりもミルクティーにして飲みたい!!という欲求を呼びます。 ストレートティーなら、甘さたっぷりの昔ながらのクッキー(北海道のトラピスチヌクッキーのような)と飲みたいお茶です。
<キームン(キーマン)>:水色はくすんだ紅色。 茶葉を噛むと渋みがあるのですが、抽出すると渋みよりも特徴的なスモーキーな香りが突出してきます。 このスモーキーな香りというのは、燻したというよりも"焼き茄子の皮を剥いているときの香り"。 一言でスモーキーといってもいろいろあるんだなぁ、とちょっと違う意味で興味深かったです。 "東洋的な香り"ともいわれているのですが・・・確かに、田舎の囲炉裏端の香りがするのでそうなのかも。 外人の感じる"東洋の香り"なんですね、きっと・・・。
今日のテーマは『ティーテーブルコーディネート』。 コーディネートの話だけではなく、紅茶の講義もあり、何年か前に勉強したことを必死に引き出しから引っ張り出しながら話を伺いました。
歴史、3大銘茶、等級と話が続きます。 一般的な製茶法(オーソドックス製法)に対して、<CTC製法>というのがあり、このCTCは何の略でしょう・・・って昔に勉強したけど、覚えているのは茶葉の形だけで、全然言葉が浮かばず・・・。
形を見れば・・「丸める」くらいは浮かんでくるけど。 正解はCRUSH(押しつぶす)、TEAR(引きちぎる)、CURL(丸める)。 1930年代に考案された方法で、とにかく茶葉を原型を留めないくらいにちぎってかき混ぜて、目一杯発酵させてから、ころころに丸めて乾燥させる、というもの。 紅茶の粒そのものっていう感じでしょうか。 お湯を注いでも丸いまま・・。 とっても違和感があります。 でも、CTC製法は水色が良くて、早く成分が抽出されるので人気が有り、世界の紅茶の半分以上が既にこの製法になっているとか・・・(ティーバックとか、チャイに使う茶葉とか)。 安価であるのも広がっている理由のひとつですが・・・ゆったりと時間を過ごす余裕のない<現代>を象徴しているお茶のような気がしてなりません。
紅茶のティスティングもありました。 ダージリン(左)、ウバ(左から2番目)、キームン(右)の世界3大銘茶+アッサム(右から2番目)です。 抽出したものを飲むよりも、茶葉を食べる方がより特徴がわかります。 これは、ブドウを食べるとワインの特徴がつかめるのと似ていますね。 美味しい紅茶を造るには<良い茶葉を育てる事>・・・基本は農業って事でしょうか。 久しぶりのティスティング、楽しい時間が過ごせました。
<ダージリン>:水色(ワインでいう概観に当たります)はすんだ薄いオレンジ色。 茶葉を噛むと強いマスカットの香りがしますが、抽出すると香りはほのかになりフルーツに若干青み(草の香り)を足したものに変化しました。 口に含むと若干渋みがあり、喉を通った後に口の中にタンニンが程よく残る感じがしました。 フルーツの軽い甘い香りと渋みのバランスがとれたお茶。
<ウバ>:水色はややオレンジの掛かった赤色。 茶葉を噛むと強い渋みがあります。 メンソール系の香りとフルーティーな甘さを持つ、と言われていますがメンソールというよりもセルフィーユのようなちょっと草の香りのある西洋ハーブの香りがしました。 強く主張はしてきませんが、しっかりとした個性のある香り。 爽やかな香りと対比して、しっかりと渋みが口に残る製かもしれません。 <ダージリン>のタンニンは舌の上に乗っかる感じですが、<ウバ>のタンニンは舌の間に入り込んでくるような感じがします。 和菓子と相性のよさそうなお茶。
<アッサム>:水色はやや黒味を帯びた深い赤色。 茶葉を噛むとなつかし味が・・。 子供の頃にティーバックで一番最初に飲んだ紅茶の懐かしい味がします。 舌に強く残る渋み&香りの甘さでストレートティーよりもミルクティーにして飲みたい!!という欲求を呼びます。 ストレートティーなら、甘さたっぷりの昔ながらのクッキー(北海道のトラピスチヌクッキーのような)と飲みたいお茶です。
<キームン(キーマン)>:水色はくすんだ紅色。 茶葉を噛むと渋みがあるのですが、抽出すると渋みよりも特徴的なスモーキーな香りが突出してきます。 このスモーキーな香りというのは、燻したというよりも"焼き茄子の皮を剥いているときの香り"。 一言でスモーキーといってもいろいろあるんだなぁ、とちょっと違う意味で興味深かったです。 "東洋的な香り"ともいわれているのですが・・・確かに、田舎の囲炉裏端の香りがするのでそうなのかも。 外人の感じる"東洋の香り"なんですね、きっと・・・。
by allegria1i
| 2005-09-10 22:59
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板橋区高島平在住 「お手抜き主婦」 時々「イタリア料理教室の先生」 、『パスタ工房あ・まーの』の「工房長」もしている Pandaの日記です
by panda
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自称「食クリエーター」が
日々の料理やワイン、雑感などを綴ります。
イタリア料理教室も主宰しています(お休み中)。
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Panda'sが生パスタのレストランを始めました
『パスタ工房あ・まーの』の日記
毎日店舗で販売しているメニューを更新しています
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